(読み)さわす

精選版 日本国語大辞典 「醂」の意味・読み・例文・類語

さわ・す さはす【醂】

〘他サ五(四)〙
黒漆光沢の出ないように薄く塗る。
※就弓馬儀大概聞書(1464)「ふしをさはしたる時はかはにてはぐなり。色いとにてははぐまじき也」
② 柿の渋を抜く。あわす。
※俳諧・いつを昔(1690)交題百句「清滝渋柿さはす我意其角〉」
③ 水につけて晒(さら)す。
※雑俳・木の葉かき(1767)「流にさわす粮に寄魚」

さわし さはし【醂】

〘名〙 (動詞「さわす(醂)」の連用形名詞化)
① さわすこと。柿の渋を取り去ること。また、さわし柿のこと。《季・秋》
※俳諧・俳諧四季部類(1780)九月「黄柿(サワシ)
② 黒漆を光沢のないように薄く塗ること。また、そのもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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