日本歴史地名大系 「醍醐廃寺」の解説 醍醐廃寺だいごはいじ 奈良県:橿原市鴨公・香久山地区醍醐村醍醐廃寺[現在地名]橿原市醍醐町藤原宮跡の北西、醍醐集落中に位置。右京三条三坊にあたり、堂垣内(どうがいと)・寺(てら)の前(まえ)・長谷田(はせだ)などの小字と礎石が残る。出土古瓦は法隆寺系の複弁蓮華文巴瓦と忍冬唐草文瓦、藤原宮系の巴瓦と唐草文瓦。地名と法隆寺系の古瓦によって、「法空抄」に「大后寺 本元興寺北」、「私注抄一義」に聖徳太子建立四十六箇寺の一としてみえる大后(たいこう)寺にあてる説もある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報