里居(読み)サトイ

デジタル大辞泉 「里居」の意味・読み・例文・類語

さと‐い〔‐ゐ〕【里居】

女官など宮仕えの人が、宮中を退出して自宅に帰っていること。里さがり。里住み。
「などか、―は久しくしつるぞ」〈玉鬘

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精選版 日本国語大辞典 「里居」の意味・読み・例文・類語

さと‐い‥ゐ【里居】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いなかに住んでいること。また、その住まい。
    1. [初出の実例]「草花をかこつけにして里居哉」(出典:俳諧・享和句帖‐三年(1803)七月一一日)
  3. 宮仕えの人や修行中の人などが自宅に帰っていること。里住み。
    1. [初出の実例]「この草子、目に見え心に思ふ事を〈略〉つれづれなるさとゐのほどに書き集めたるを」(出典:枕草子(10C終)三一九)
  4. 奉公人などが、休みをもらって自宅に帰っていること。宿さがり。宿いり。やぶいり。
    1. [初出の実例]「星合を中の七日の里ゐかな〈功悠〉」(出典:俳諧・類柑子(1707)上)

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