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重力レンズ現象 じゅうりょくれんずげんしょう gravitational lensing phenomena

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知恵蔵の解説

重力レンズ現象

遠方の天体からの光が我々に届くまでに、途中の天体の重力場によって曲げられ、形がゆがんで観測されたり、複数の像ができる現象。最初の重力レンズ現象は、1979年に天球上で6秒角離れた双子のクェーサーQ0957+561A及びBのスペクトルがほぼ一致したことから発見。その後、銀河団の重力で背後の銀河像が強くゆがめられてできた巨大アーク像や、光源天体―レンズ天体―我々がほぼ一直線上に並んだ場合に見える環状のイメージ(アインシュタインリング)など、多数の重力レンズ現象が発見されている。さらに特定の天体ではなく、宇宙の大規模構造によって背景の銀河の形状が本来の形からわずかにゆがむ現象があり、これをコスミックシア(cosmic shear)という。コスミックシアの観測から宇宙にどれだけの暗黒物質が存在し、どのように大規模構造が形成されるかなどの情報が得られる。重力レンズ現象は暗黒物質まで含めたレンズ天体の重力によって引き起こされるので、暗黒物質の分布を直接検出できる唯一の方法。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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法則の辞典の解説

重力レンズ現象【gravitational lens phenomenon】

巨大な重力によって光線の進路が曲げられることはアインシュタインが一般相対性理論で予言したことであるが,銀河や銀河系が存在するとそれより遠方の光が曲げられて地球の観測者に届く現象.最初に発見されたのはアインシュタイン生誕百年の1979年,大熊座にあるクエーサー0957 + 561A,Bが重力レンズ像であることが確かめられた.

出典|朝倉書店
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