最新 地学事典 「重力褶曲作用」の解説
じゅうりょくしゅうきょくさよう
重力褶曲作用
gravity folding
地層が重力の作用で低所に向かってすべる際に起こる褶曲作用。重力性すべり運動とともに重力性造構作用の内容をなす。重力性褶曲作用の概念はすでに,E.Haarman(1930, 35)やR.W.van Bemmelen(1932, 34など)によって提唱され,造構作用の基本的要因を鉛直方向の運動に置いたが,横圧力や収縮説の影に隠れていた。しかし第2次大戦後にはV.V.Beloussov(1962),L.U.de Sitter(1965),A.Holmes(1965)など多数の学者がその意義を強調し,造山帯の多くの構造がこの考え方で説明されるようになった。重力褶曲作用はすべり面を伴いながら,横臥性の褶曲を形成する。
執筆者:小島 丈児
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

