日本歴史地名大系 「重城跡」の解説 重城跡かさねじようあと 長崎県:東彼杵郡東彼杵町彼杵村重城跡[現在地名]東彼杵町坂本郷三(さん)ノ瀬(せ)山(二五〇メートル)にある中世の城跡。大村氏の支城で、天文二年(一五三三)大内義隆の軍勢が肥前藤津(ふじつ)郡から俵(たわら)坂を経て大村領内に侵攻、大村氏は当城に大村尚純や朝長氏・荘氏らを配し、不利の形勢を夜討ちで退けたと伝える。大村純忠の時代、肥前武雄の後藤貴明の侵攻に対して中尾・坂本・幸吉・菅牟田・釜之内・恵美須・大黒丸ら八人乙名が当城を拠点に撃退したという(以上「大村郷村記」)。菅無田・恵美須・大黒丸は彼杵川上流筋の菅無田(すがむた)郷に居住、その北東の坂本(さかもと)郷に東坂本・西坂本・釜之内・幸吉の拠点があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by