野中金右衛門(読み)のなかきんえもん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「野中金右衛門」の意味・わかりやすい解説

野中金右衛門
のなかきんえもん
(1767―1846)

日向(ひゅうが)(宮崎県飫肥(おび)藩士。飫肥藩10代藩主伊東祐鐘(すけあつ)は、1796年(寛政8)以降、藩財政再建のために杉山造林政策を打ち出し、金右衛門は「杉方役」として、杉植栽場「大木場(おおきば)」の開発拡張を積極的に推進した。以後造船用弁甲(べんこう)材として「飫肥杉」の名は大いに高まった。その功により、在職中は300石を加増され、1845年(弘化2)職を辞したあとも隠居扶持(ふち)1石を給された。

[上原兼善]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野中金右衛門」の解説

野中金右衛門 のなか-きんえもん

1768-1846 江戸時代後期の武士
明和5年生まれ。日向(ひゅうが)(宮崎県)飫肥(おび)藩士。植木方として約半世紀の間,杉の植林育成につとめ,後年飫肥杉として有名となる基をきずいた。弘化(こうか)3年閏(うるう)5月6日死去。79歳。名は信宜。

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