コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

宮崎県 みやざき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宮崎〔県〕
みやざき

面積 7735.31km2(境界未定)。
人口 110万4069(2015)。
年降水量 2508.5mm(宮崎市)。
年平均気温 17.4℃(宮崎市)。
県庁所在地 宮崎市
県木 フェニックス(→カナリーヤシ),ヤマザクラ,オビスギ(飫肥杉。→スギ)。
県花 ハマユウ(→ハマオモト)。
県鳥 コシジロヤマドリ(→ヤマドリ)。

九州の南東部,日向灘に臨む県。北部-西部は九州山地で,南西部には霧島火山群,南部には標高 1000m内外の鰐塚山地がある。宮崎平野の西部には茶臼原,西都原などと呼ばれる洪積台地がある。五ヶ瀬川,耳川,一ツ瀬川大淀川などが南東流し,日向灘に注ぐ。気候は温暖多雨で,南東部の海岸は無霜地帯。日本建国にまつわる神話,伝説の地で,古墳が多く,上代文化の中心地であった。8世紀初頭に日向国の範囲が確立。平安時代以後日本最大の島津荘ほか多くの荘園が置かれ,鎌倉時代からは特に島津氏の支配が長かった。豊臣秀吉の九州統一後は分断統治がはかられ,江戸時代は延岡(県),高鍋(財部),佐土原,飫肥(おび)の各藩のほか,諸県地域(薩摩藩領),椎葉米良地域(人吉藩領)に分割。富高(日向市)には元禄5(1692)年に日田代官(大分)の手代所(陣屋)が置かれ,その管理する天領も 29村に及んだ。明治4(1871)年廃藩置県時には,従来の区分をそのままに延岡県など 6県が誕生。その後分離合併を繰り返して,1883年現在のかたちの宮崎県となった。農業県の性格が強く,米作を主に,風水害を避けるための早期栽培や機械化が積極的に進められ,複合経営化も進んでいる。宮崎平野ではキュウリトマトピーマンカボチャ施設園芸が盛んで,阪神,京浜地方へ高速フェリーで出荷される。都城盆地ではチャ(茶)の集団栽培,畜産が発達。霧島山麓では集約酪農が盛んである。山地が広く飫肥杉など木材を産し,県北部地域ではシイタケの生産が多い。沿岸を黒潮が流れ,日南市の油津はカツオマグロ漁業の根拠地新産業都市に指定されていた日向延岡地区は東九州開発の拠点となっているが,延岡市の化学工業,日南市のパルプ工業を除いては農産加工や林産加工などの小規模なものが中心。霧島錦江湾国立公園日南海岸国定公園日豊海岸国定公園祖母傾国定公園九州中央山地国定公園と,六つの県立自然公園がある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

みやざき‐けん【宮崎県】

宮崎

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

日本の地名がわかる事典の解説

〔宮崎県〕宮崎〈県〉(みやざき〈けん〉)


九州地方南東部に位置する県。
天孫降臨神話の発祥地として名高く、自然豊かな観光県・農業県の性格が強い。東は日向灘(ひゅうがなだ)に面し、北は大分県、西は熊本県、南西は鹿児島県に接する。かつては陸の孤島とよばれて地理的利便性を欠いたが、交通体系の整備により沿岸部に工業も発展。第一次産業の就業者数割合が高く、近年はマンゴーや宮崎牛など農畜産物の全国的なブランド化を推進している。人口114万3744。面積7735.99km2。人口密度147.85人/km2。管轄市町村は9市14町3村。県庁所在地は宮崎市。県花はハマユウ
歴史を見ると、県北部、日之影(ひのかげ)町の出羽洞穴(いずるはどうけつ)遺跡で旧石器時代の石器類が発見されている。古墳は西都原(さいとばる)古墳群など宮崎市を中心に分布する。古くは現在の鹿児島県域も含め、日向(ひゅうがの)国とよばれたが、8世紀初めに薩摩(さつま)・大隅(おおすみ)の2国が分立。平安時代は工藤(くどう)氏(のち伊東(いとう)氏)・島津(しまづ)氏・土持(つちもち)氏らが広大な荘園(しょうえん)を背景に勢力を拡大。このうち現在の西都(さいと)市に築城した伊東氏が独占的支配体制を確立。しかし、戦国時代は敵対していた島津氏が日向国全域を制圧。その島津氏も豊臣秀吉(とよとみひでよし)に敗れると、県域は高鍋(たかなべ)・延岡(のべおか)・佐土原(さどわら)・飫肥(おび)の4藩に分割された。江戸時代は上記4藩に加え、薩摩藩領・人吉(ひとよし)藩領・幕府直轄領などが錯綜(さくそう)する統治形態を継承し、そのまま明治維新に至る。1871年(明治4)の廃藩置県ののち統合・移管を経て、同年11月に美々津(みみつ)県・都城(みやこのじょう)県が成立し、1873年に両県が統合して宮崎県が成立。1876年、鹿児島県に併合され、西南戦争の舞台となったが、1883年に現県域の宮崎県が再置された。
地勢を見ると、北西部を九州山地が走り、南西部に霧島(きりしま)山、南部に鰐塚(わにつか)山地がある。県面積の約76%を山林が占め、低地は南東部の宮崎平野と都城盆地・小林(こばやし)盆地などの盆地に限られる。五ヶ瀬(ごかせ)川・耳(みみ)川・小丸(おまる)川・一ツ瀬(ひとつせ)川・大淀(おおよど)川など流路70km以上の河川を有し、水資源は豊富。上流域でV字谷が発達し、峡谷を形成。宮崎平野の縁辺に洪積台地、盆地にシラス台地が広がる。気候は、年平均気温は約17℃、年間降水量は約2400mmと高温多雨で、太平洋岸式気候の南海型に属する。梅雨期と台風期に集中豪雨に見舞われることが多い。
産業は、農業では、平野での稲作、台地でのサツマイモ栽培が中心だったが、1950年代に台風被害を避けるため超早場米栽培への転換が図られ、農業構造は大きく変わった。水稲の裏作としてビニールハウスでの野菜栽培が普及し、端境(はざかい)期を中心に京浜(けいひん)や阪神などの大都市圏に出荷。ピーマン・サトイモ・キュウリ・葉タバコ・茶の生産量は全国有数で、スイートピー・キクなどの花卉(かき)栽培も盛ん。一方、サツマイモ栽培は60年代から衰退し、畜産に取って代わられた。ブロイラーの出荷数、ブタ・肉用牛の飼育頭数は全国上位にあり、畜産が産業の柱に成長した。林業も盛んで、スギ材など素材生産量は全国第4位。乾燥シイタケや生シイタケの栽培が活発。工業は、延岡(のべおか)市・日南(にちなん)市などに化学・紙パルプ食品工業が発達しているほか、テクノポリスに指定された宮崎市周辺には、半導体など先端技術関連の工場が進出。漁業は、漁港に恵まれず低調。
観光では、南部の日南海岸国定公園亜熱帯植物の景観に優れ、青(あお)島・サボテン公園・鵜戸(うど)神宮・都井(とい)岬などの観光地が多くの観光客を集める。南西部のえびの高原は霧島屋久国立公園の一中心で、保養地として整備が進む。北部は祖母傾(そぼかたむき)国定公園、北東部のリアス式海岸は日豊(にっぽう)海岸国定公園、西部の山岳地帯は九州中央山地国定公園に指定。国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能として、天孫降臨の神話で有名な高千穂(たかちほ)町の高千穂の夜神楽(かぐら)、五ヶ瀬町の五ヶ瀬の荒踊(あらおどり)、平家落人(おちうど)伝説や「ひえつき節」で知られる椎葉(しいば)村の椎葉神楽(かぐら)、西都市の米良(めら)神楽、都城市の山之口(やまのくち)の文弥(ぶんや)人形がある。祭りでは、4月に延岡大師祭、10月に宮崎神宮の大祭、11月に西都古墳まつりなどが開催される。
えびの市
北諸県郡
串間市
小林市
児湯郡
西都市
西臼杵郡
西諸県郡
日南市
延岡市
東臼杵郡
東諸県郡
日向市
都城市
宮崎市

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

宮崎県の関連キーワード宮崎[県]宮崎県ダンガノン・サウスティローンイスパニョーラ島大日本スクリーン製造羽曳野[市]ミネソタ宮崎(県)宮崎県の要覧三重県

今日のキーワード

金城湯池

1 《「漢書」蒯通伝から。「湯池」は熱湯をたたえた堀》守りが非常に固く、攻めるのが難しい城。金湯。2 堅固で、他から侵害されにくい勢力範囲。「保守派の金城湯池」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

宮崎県の関連情報