野内番所跡(読み)のないばんしよあと

日本歴史地名大系 「野内番所跡」の解説

野内番所跡
のないばんしよあと

[現在地名]青森市野内

野内集落東部、竜ノ口たつのくち川西側にあった弘前藩の番所。秋田藩に対する碇ヶ関いかりがせき(現南津軽郡碇ヶ関村)大間越おおまごし(現西津軽郡岩崎村)とともに、盛岡藩に対する野内番所は津軽三関とよばれた。成立年代は元和年間(一六一五―二四)といわれるが、はっきりしない。狩場沢かりばさわ(現東津軽郡平内町)馬門まかど(現上北郡野辺地町)の間が、弘前・盛岡両藩の境界と決定した文禄四年(一五九五)頃は、小湊こみなと(現平内町)に番所があったといわれる。慶長一二年(一六〇七)七戸修理らが南部口小湊の警備を命じられている(津軽一統志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android