野小屋(読み)のごや

精選版 日本国語大辞典 「野小屋」の意味・読み・例文・類語

の‐ごや【野小屋】

〘名〙
① 野にある粗末な小屋
自分の家をへりくだっていう語。弊屋陋屋(ろうおく)
※俳諧・俳家奇人談(1816)玄々居士略伝「野小屋へも御幸の沙汰白牡丹〈玄々〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の野小屋の言及

【社寺建築構造】より

…建築の部材のうち,外から見えるものを化粧というが,こうして下から見える化粧垂木の上にさらに見えない小屋組みがつくられた。それを野小屋(のごや),その垂木を野垂木と呼ぶ。野小屋は中国には見られない。…

【屋根】より


[こう配]
 一般に屋根は,古くはこう配が緩く軽快な感じのものであったが,時代が下るとこう配が強くなり,そのぶん棟が高くなって鈍重な感じのものとなった。これは,初めは垂木の上に直接瓦や檜皮,板を葺いていたものが,平安時代初めころから化粧の垂木とは別に屋根を葺くための野地を作るようになり,化粧垂木との間に空間(これを野小屋という)ができたことによる。これは雨の処理のためには屋根こう配を強くするほうがよいが,化粧垂木のこう配はむやみに強くするわけにいかないからである。…

※「野小屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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