最新 地学事典 「野尻湖発掘」の解説
のじりこはっくつ
野尻湖発掘
Nojiri-ko excavation
長野県北部の野尻湖周辺で行われている発掘で,1962年に始まり,2023年までに23回の湖底発掘が実施された。主な発掘地は野尻湖西岸の立が鼻遺跡(湖底発掘地)と仲町丘陵に位置する仲町遺跡(陸上発掘地)で,上部更新統の野尻湖層が分布。ナウマンゾウやヤベオオツノジカなどの大型哺乳類化石などが石器や骨器などの遺物を伴って出土。5.4万~3.8万年前の旧石器人類と自然環境との関係を総合的に解明することを大きなテーマとして,全国に27ある野尻湖友の会と11の専門グループによって野尻湖発掘調査団が組織され,2年に1度の湖底発掘のほか,陸上発掘などの研究活動をはじめ,各地でさまざまな普及活動を行っている。発掘には研究者から小学生まで幅広い階層の友の会会員が手弁当で参加し,出土品は野尻湖ナウマンゾウ博物館に収蔵・展示。調査団事務局は野尻湖ナウマンゾウ博物館にある。
執筆者:近藤 洋一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

