日本歴史地名大系 「野尻銅山」の解説 野尻銅山のじりどうざん 福井県:大飯郡大飯町野尻村野尻銅山[現在地名]大飯町野尻近世後期から明治初年にかけて稼行された銅山で三光(さんこう)銅山ともいう。三光銅山の名称は、最初に掘られた、銅山の基幹となった鉱坑三光間歩(さんこうまぶ)にちなむものと考えられ、三幸銅山とも記される。明和八年(一七七一)五月、問屋新介が記した野尻銅山覚(荒木家文書)に「宝暦十辰年ヨリ初リ候由」とあり、「稚狭考」には、宝暦九年(一七五九)に開かれ、今は男女二〇〇人余も銅山に住むとあるが、稼行開始は同一〇年であろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by