野洲村(読み)やすむら

日本歴史地名大系 「野洲村」の解説

野洲村
やすむら

[現在地名]野洲町野洲

北流する野洲川両岸にある。中世以来野洲市庭の所在地。「輿地志略」には天正年間(一五七三―九二)菜島なじまという地から現在地へ民家が移住してきたとある。同一九年四月の徳川家康知行目録写(大谷文書)市庭いちば村とみえ、高七三四石余。慶長七年(一六〇二)検地帳(野洲共有文書)市場いちば村とあり、高六四五石余、田三八町三反余・畑屋敷一〇町六反余で当荒・永荒合せ二町七反余。元和七年成箇帳(芦浦観音寺文書)に野洲村とあり、高六三七石余のうち引方は永荒・堤切・川成分六四石余、元和三年(一六一七)の堤切・川成分三二石、いもち日損分五八石余。有高四八三石余で免三ツ四分七厘、年貢納高は二二一石余、うち二二石余が大豆納。慶安高辻帳では田四三九石余・畑一〇四石余・永荒九三石余。延宝七年(一六七九)の検地帳(野洲共有文書)では田四二町余・畑屋敷二五町二反余。江戸初期から幕府領、元禄一一年(一六九八)以後旗本斎藤領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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