野浦村(読み)のうらむら

日本歴史地名大系 「野浦村」の解説

野浦村
のうらむら

[現在地名]両津市野浦

南は東強清水ひがしこわしみず村、北は月布施つきぶせ村。南側はじようはなの出崎があり、入江となる。きた川・河城かわしろ川があり海に注ぐ。中央部に北組・中組・南組、背後山地に高野組・河城組の五組がある。永正一一年(一五一四)閏二月七日の本間時泰証状(東強清水区有)は山境裁許状と伝えられ、「こわしミつ・野うらの境の事」とあり、その境は「はなれ岩、おつかぶり、おひたきをさかひ、ゑの木がくぼ、ほうの木坂道をかきり、おうつむ、牛の京は道かきり、やすむ石、さひの神」とある。寛文一〇年(一六七〇)訴状および陳状(野浦区有)によると、漁場をめぐりえびすみなと両町漁師との地先争論があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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