知恵蔵 「量子ゼノン効果」の解説 量子ゼノン効果 量子世界では、粒子などの状態を頻繁に観測することで、それが別の状態に移るのを抑えられる、という予測。命名は、古代ギリシャの哲学者ゼノンの「飛んでいる矢も止まっている」とする逆説に因む。観測が量子力学の波をしぼませ、元の状態を保つとされる。1990年、米国立標準技術研究所のグループがイオンの実験でみたと発表したが、その評価をめぐっては議論がある。 (尾関章 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by