明治六年(一八七三)の「附音挿図英和字彙」初版には、「paradox 奇怪に似て反て道理ある説。奇怪の話」とあるように、明治初年には「逆説」はまだ用いられていなかった。その後「哲学字彙」で「逆説」が訳語に当てられ、同一五年の「英和字彙」再版で語釈に「逆説」が付加されたことによりこの訳語が定着していったと考えられる。
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…一般に正しいと思われていることに反することがらをいう。〈背理〉〈逆理〉〈逆説〉などともいわれる。語源的には,ギリシア語のpara(超えた,外れた,反した)とdoxa(考え,通念)の合成に由来する。…
※「逆説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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