日本歴史地名大系 「金山郷」の解説 金山郷かなやまごう 京都府:福知山市金山郷天田郡の北部、長尾(ながお)川・大呂(おおろ)川・天座(あまざ)川流域および佐々木(ささき)川中流域をさす。「丹波志」に「中古金山郷ト云、天座・行積・長尾・一尾・大呂・瘤木・北村・日ノ尾・上野条」とあるが、地理的関係から考えて下野条(しものじよう)も含めるべきであろう。この地域は中世佐々岐(ささき)庄下山(しもやま)保の全域および同上山(かみやま)保の一部にあたる。中世、下山保の地を金山郷と称したと伝えるが、中世文書に金山郷の名はみえない。ただし大呂の天寧(てんねい)寺の中興開山愚中周及の語録「仏徳大通禅師愚中和尚語録」(応永二八年開版)に載せる年譜の貞治四年(一三六五)の項に、地名「金山」が記され、中世にさかのぼる地名であることがわかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by