金武名(読み)かなたけみよう

日本歴史地名大系 「金武名」の解説

金武名
かなたけみよう

阿蘇谷にあり、阿蘇社年中神事の祭料米、とりわけ朔幣米を負担し、権大宮司の所帯となっている。阿蘇社年中神事次第写(阿蘇家文書)には「金武名之内南原之役」とあり、明治一三年(一八八〇)の阿蘇谷各村の小字では、坂梨さかなし村に南原中みなみはるなかをみることができるが(阿蘇の地名)、特定地を限らぬ集名である。応永一六年(一四〇九)九月二六日の阿蘇社領権大宮司方催促方田数坪付注文(同文書)上竹原かみたかわら(現阿蘇町)の山野分の四至に「東ハ修理の免のさかいのころもかわらをのほり、こおうのたにいしこおうとうのもと かなたけ名のさかいにかきる」とみえ、さらに「上ハ御れうの水のうち、下ハ下竹原内、にしハ黒河のしはのはらたいたうわく」とあり、阿蘇谷中央部の役犬原やくいぬばる(現阿蘇町)付近にもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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