金比羅岬(読み)こんぴらみさき

日本歴史地名大系 「金比羅岬」の解説

金比羅岬
こんぴらみさき

苫前とままえ郡初山別村中央部北寄りの字豊岬とよさきにある岬。標高五〇メートル前後の海食崖をなし、海岸の崖下に金比羅神社、その北に豊岬漁港がある。台地の上には近年みさき台公園の整備が進められ、灯台・天文台・岬センター(コミュニティセンター)・キャンプ場などがある。近世文献にはフレベツ崎(遠山・村垣「西蝦夷日記」)、フウレフの崎(西蝦夷地日記)、イナヲサキ(廻浦日記)、イナヲウシ(観国録)などと記され、「西蝦夷地名考」は「当所夷人ども海鼠引の節イナヲをたて、漁業繁栄の祈願いたす所也」としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の金比羅岬の言及

【初山別[村]】より

…ニシンは,1953年の豊漁を最後に姿を消し,漁家も著しく減少したが,豊岬(とよさき),初浦(はつうら)の漁港と水産加工施設が整備され,ホタテガイ漁場も造成されている。金毘羅(こんぴら)岬は天売(てうり)島,焼尻(やぎしり)島,利尻富士を望む景勝の地で,近くにみさき温泉がある。海岸沿いを国道232号線が通る。…

※「金比羅岬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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