初山別村
北海道北西部の日本海に面した村。村名の由来はアイヌ語で「滝が流れ出ている川」を意味するとの説がある。1987年に当時の国鉄・羽幌線が廃線になり、高速道路も通っていないため交通の便は限られている。人口は95年3月に1930人だったが、2015年3月には約35%減の1275人に。過去20年間で小学校も統合され、3校から1校になった。もち米作りやフグ漁が有名。89年に「気軽に星空を楽しめるように」と天文台を開設した。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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初山別村
しよさんべつむら
面積:二七九・〇〇平方キロ
明治三三年(一九〇〇)六月苫前郡羽幌村を分割して成立。留萌支庁管内の中部に位置し、北から東にかけては天塩郡遠別町、南は羽幌町に接し、西は日本海に面する。天塩山地に源を発する茂築別川・初山別川・風連別川が西に流れて日本海に注ぐ。各流域は原野を形成し、村の農業地帯となっている。初山別市街は初山別川の河口付近に位置する。海岸線は南北に延び、海岸段丘が発達している。村域の約七七パーセントが山林で、その大部分は国有林。気候は対馬暖流の影響で比較的温暖であるが、冬は北西の季節風が強く、降雪が多い。海岸に沿って国道二三二号が通り、昭和六二年(一九八七)までは国鉄羽幌線も通っていた。
近世はトママイ場所のうち。明治二年の国郡画定により天塩国苫前郡に所属、明治初年(同二―六年)より明治二七年までは苫前村、同三三年までは羽幌村に属する。同三四年九月初山別村戸長役場を設置。同四二年四月二級町村制施行(市町村沿革台帳)。昭和一六年字名改称、同四〇年字初浦を字初山別と改称。現行の字はほかに明里・有明・大沢・共成・栄・千代田・豊岬がある。近世にはフウレベツ(現豊岬)に番屋があり、近世末期から和人の出稼漁民が姿を見せ始めたが、鰊漁を中心とする漁業が本格化するのは明治中期以後のことで、明治二〇―三〇年代に漁業集落が成立し、初山別、風連別(現豊岬)に市街地が形成された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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初山別〔村〕
しょさんべつ
北海道北西部,日本海にのぞむ村。地名はアイヌ語シュサンペツ (小さい沢にある川の意) に由来。 1890年よりニシン漁と農業で開けた。東部は天塩山地北部西麓を占める山地で,製材業が発達。河谷,海岸段丘で米作や畑作,酪農が行われるほか,沿岸漁業が主産業。かつて初浦と呼ばれた初山別が中心集落。国道 232号線が通る。面積 279.52km2。人口 1080(2020)。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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