金毘羅節(読み)こんぴらぶし

精選版 日本国語大辞典 「金毘羅節」の意味・読み・例文・類語

こんぴら‐ぶし【金毘羅節】

  1. 〘 名詞 〙 明和安永一七六四‐八一)頃、江戸遊里などに流行した俗謡一つ。歌の末に「きたきたきたさの讚岐金毘羅」と繰り返すのでこの名がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金毘羅節の言及

【潮来節】より

…ただし,その先後関係についてはまだ不明な点が多い。1775年(安永4)刊の黄表紙《金々先生栄花夢》の中での芸者の歌に〈四谷新宿馬(ま)ぐその中によ 女郎あるとはつゆ知らず きたきたきたさぬきの金毘羅〉とあるが,これは《潮来節》の替歌であり,はやしことばは明和・安永期(1764‐81)に流行した《金毘羅節》のものである。〈さっさ押せ押せ〉ということばは櫓櫂を押す意が原型だが,《金毘羅節》のはやしことばと結合して〈さっさおせおせきたさのさ〉という浮かれことばとなって各地に広まったと思われる。…

※「金毘羅節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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