金焼き(読み)カナヤキ

デジタル大辞泉 「金焼き」の意味・読み・例文・類語

かな‐やき【金焼き/印焼き】

鉄の焼き印を押すこと。かねやき。
「―をしてむまやに立てられけり」〈平家・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金焼き」の意味・読み・例文・類語

かな‐やき【金焼・印焼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉄の焼き印を押すこと。かねやき。
    1. [初出の実例]「面にかなやきをさされ」(出典:日蓮遺文‐種々御振舞御書(1275))
    2. 「銭をあかく焼きてかた頬にあててけり。〈略〉かなやきにしつる銭のかた、此のめらはが頬の程にあたりて見えけり」(出典:米沢本沙石集(1283)二)
  3. 馬に焼き印をすること。かねやき。
    1. [初出の実例]「尾髪を切り、かなやきして、次の夜六波羅へつかはし」(出典:平家物語(13C前)四)

かね‐やき【金焼・印焼】

  1. 〘 名詞 〙 牛馬または木造器具などに焼き印をおすこと。また、その印。やきがね。かなやき。
    1. [初出の実例]「小糟毛を取り寄せて〈略〉平宗盛入道と金焼(カネヤキ)して、京へ向けてぞ追ひ放つ」(出典源平盛衰記(14C前)一四)

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