金生山(読み)きんしようざん

日本歴史地名大系 「金生山」の解説

金生山
きんしようざん

赤坂あかさか町から揖斐いび池田いけだ町にまたがる標高二一七メートルの山。古くから赤坂山の名でも知られ、江戸時代の記録(中山道分間延絵図など)の多くも、赤坂宿の名をそのまま山の名として記している。全山を金生山と称するが、細かくは金生山・更紗さらさ山・愛宕あたご山・月見つきみ山・花岡はなおか山などの峰々からなる。建武五年(一三三八)二月六日の松井助宗軍忠状(土佐国蠧簡集残篇)によれば、北朝方の今川範国に属した助宗は、同年一月二八日の「美濃国赤坂北山并西縄手合戦」で戦功をあげている。赤坂北山とは金生山の北部をさすものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の金生山の言及

【赤坂】より

…美濃国不破郡と池田郡の境を流れる杭瀬川の西岸,金生山(赤坂山)のふもとにあった東山道の宿駅。現,岐阜県大垣市赤坂町。…

※「金生山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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