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今川範国 いまがわのりくに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

今川範国
いまがわのりくに

[生]永仁3(1295)
[没]元中1=至徳1(1384).5.19.
南北朝時代の遠江駿河の守護。基氏の子。足利尊氏に従って戦功を立て,今川氏繁栄の基礎を築いた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

今川範国 いまがわ-のりくに

1295-1384 鎌倉-南北朝時代の武将。
永仁(えいにん)3年生まれ。今川国氏の孫。大喜法忻(ほうきん)の弟。足利尊氏にしたがい転戦。建武(けんむ)政権以後,遠江(とおとうみ)・駿河(するが)(静岡県)の守護となり,東海地方での今川氏興隆の基礎をきずいた。文和(ぶんな)元=正平(しょうへい)7年引付頭人(ひきつけとうにん)。歌人としても知られた。至徳元=元中元年5月19日死去。90歳。通称は五郎。

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朝日日本歴史人物事典の解説

今川範国

没年:至徳1/元中1.5.27(1384.6.16)
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。父は基氏,母は香雲院。幼名松丸。通称五郎。心省と号す。足利尊氏が建武政権に背くとこれに従い,各地を転戦。建武3/延元1(1336)年ごろ遠江の守護に任じられ,その後一時退くが,文和1/正平7(1352)年に再任されている。また暦応1/延元3年までには駿河守護となり,文和2/正平8年,子範氏と交代。以後,遠江・駿河両国の守護職は今川氏が継承するようになる。文和1/正平7年から貞治6/正平22年まで幕府の引付頭人を務めた。武家故実に通じ,歌人としても著名である。これらの資質は子の貞世(了俊)に受け継がれた。

(長谷川弘道)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

いまがわのりくに【今川範国】

?‐1384(元中1∥至徳1)
南北朝時代の武将。通称五郎,法名心省。元弘,建武の争乱では足利氏の一門として尊氏に従い各地に転戦。建武政権以来の遠江守護で,北畠顕家率いる奥州勢の上洛を阻止した功により1338年(延元3∥暦応1)以降駿河守護となる。両国を基盤に南朝勢力と戦い,東海の雄今川氏興隆の基礎を築いた。観応の擾乱(かんのうのじようらん)では一時直義に応じたが,その後も引付頭人となるなど室町幕府を支えた。【加藤 益幹】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

今川範国
いまがわのりくに
(1297/1304―1384)

南北朝時代の武将。戦国大名今川氏出現のための基礎を築いた。九州探題として著名な今川了俊(りょうしゅん)の父。法名心省、定光寺殿と号した。幼少より冷泉(れいぜい)、京極(きょうごく)派の和歌に親しみ、また武家故実にも通じていた。遠江(とおとうみ)(静岡県)守護、駿河(するが)(静岡県)守護などに任ぜられ、とくに駿河守護は範国以後、他氏に移らず国務も兼帯、両国守護として一族、在地武士たちを軍事的に組織統轄する一方、1352年(正平7・文和1)2月、足利直義(あしかがただよし)の死去に伴う幕府政界変動のあと、幕府の中央政治機関で所領関係の訴訟を取り扱う引付頭人(ひきつけとうにん)に任ぜられた。範国の和歌習作をはじめとする学習態度は、聞書(ききがき)と称し、古反故(ふるほご)の裏を大草子にこしらえ、知らないことはだれにでも尋ね、その説々を書き付けたという逸話の示すとおり、謙虚でかつ知識探求欲に富むものであった。[上田純一]
『川添昭二著『今川了俊』(1964・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の今川範国の言及

【今川氏】より

…足利氏の一族で,駿河を本拠として遠江・三河にも進出した守護大名,戦国大名。足利義氏の子吉良長氏の次子国氏が三河国幡豆郡今川荘を領して今川氏を称したことに始まる。今川氏発展の基礎を作った範国は,足利尊氏に従って行動し,鎌倉幕府滅亡後,遠江・駿河両国守護や室町幕府の引付頭人に任じられた。以後,駿河守護職は今川氏によって世襲され,範氏,氏家,泰範,範政と伝えられた。また,範国の次子貞世(了俊)は長く九州探題として活躍した。…

※「今川範国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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