金砂城跡(読み)かなさじようあと

日本歴史地名大系 「金砂城跡」の解説

金砂城跡
かなさじようあと

[現在地名]金砂郷村上宮河内

西金砂にしかなさ山の頂上付近、西金砂神社の境内南入口前の陣場じんばとよばれる平坦部(三六〇メートル)に位置する。

佐竹秀義拠城で、「吾妻鏡」治承四年(一一八〇)一一月四日条には、源頼朝軍の金砂城攻略について「被軍兵、所謂下河辺庄司行平、同四郎政義、土肥次郎実平、(中略)以下輩也、相率数千強兵競至、佐竹冠者於金砂、築城壁、固要害、兼以備防戦之儀、敢不心、動干戈、発矢石(中略)故両方在所、已如天地、然間、自城飛来矢石、多以中御方壮士、自御方射之矢者、太難于山岳之上、又巌石塞路、人馬共失行歩、因、軍士徒費心府、迷兵法」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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