金禅寺(読み)こんぜんじ

日本歴史地名大系 「金禅寺」の解説

金禅寺
こんぜんじ

[現在地名]豊中市本町五丁目

黄檗宗、山号大応山、本尊釈迦如来。正徳元年(一七一一)の金禅寺鐘銘并序(寺蔵)によると、天平年中(七二九―七四九)行基開創のかな寺がその前身という。金寺は、金寺千坊とか金寺千軒と称された七堂伽藍を具備した巨刹であったが、天正六年(一五七八)織田信長による荒木村重攻めの兵火で焼失したと伝える(大阪府全志)。天和二年(一六八二)一切経の翻刻で知られる鉄眼が再興、金寺に禅の字を加え金禅寺と改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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