金立村(読み)かなたてむら

日本歴史地名大系 「金立村」の解説

金立村
かなたてむら

[現在地名]佐賀市金立町きんりゆうまち大字金立

千布ちふ村の北、西隈にしくま権現原ごんげんばる・金立・大野原おおのばるを含む地域であり、水田は比較的少なく、畑地原野が大きく広がっていた。銚子ちようし塚や西隈古墳などの史跡が多い。文化一四年(一八一七)の郷村帳によれば熊山・権現原・花畠・川原・大野宿の集落名が記されている。

「三代実録」の貞観二年(八六〇)二月八日条に「肥前国(中略)正六位上金立神従五位下」として金立きんりゆう神社の名がみえる。正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に「庄園分」として「金立社十丁」の記述があり、河上かわかみ神社の造営費を負担している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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