金融正常化(読み)きんゆうせいじょうか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金融正常化」の意味・わかりやすい解説

金融正常化
きんゆうせいじょうか

日本の金融構造のゆがみを是正し,金融政策の有効な機能を十分発揮させるために唱えられた正常化措置。第2次世界大戦後,特に 1955年以降の日本経済の高度成長は必然的に都市銀行を資金不足に陥れ,それを常時巨額な日本銀行借入れとコールマネーに依存するというオーバー・ローンの状態を生み出すにいたった。この結果都市銀行は絶えず現金準備が不足し,信用活動基準についての基準を見失い,またコールレートの高騰は長・短期金融市場の分化および発達を阻害し,金利機能も阻害されがちとなってきた。金融正常化はこれらの諸点の是正を行おうとするものであったが,その基本的な部分が欧米先進国の金融構造を基準として判断されたもので,必ずしも日本の金融構造に内在した批判でなかったため,金融正常化はなかなか実現しなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む