釘締(読み)くぎじめ

精選版 日本国語大辞典 「釘締」の意味・読み・例文・類語

くぎ‐じめ【釘締】

〘名〙
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「『フレッチンマシイネ』は〈略〉滊罐縫合(とちあはせ)の処を釘厳(クキシメ)する器械なり」
② 隠し釘を打ち込むための工具。へしこみ。
③ 念を入れてかたく約束しておくこと。釘を刺すこと。
人情本・沉魚伝(1832‐42)三「殊に先頃(いつぞや)婚礼の、その席にても嗜ましたる、詞は、後日(ごにち)の釘〆(クギジメ)なるを」
④ ねじまわし。

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