釘隠(読み)くぎかくし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「釘隠」の意味・わかりやすい解説

釘隠
くぎかくし

長押(なげし)や扉に打った釘の頭を隠すためにつけた木製や金属製の飾り。古くは半球状のものが多く、唄(ばい)、またはその形状から饅頭(まんじゅう)金物、乳(ちち)金物という。平安時代中期からは長押の釘隠に花弁形の四葉や六葉の座がつくようになり、さらに発展して釘隠自体が四葉、六葉、八葉形などになり、表面には筋(すじ)彫り、鋤(すき)彫り、透(すかし)彫りなどが施され、鍍金(めっき)されて華やかになる。近世では草花鳥獣など写実的な飾りをつけることが多い。

[工藤圭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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