金物(読み)カナモノ

デジタル大辞泉 「金物」の意味・読み・例文・類語

かな‐もの【金物】

金属製の器具。鍋・釜・包丁・さじ・鎖など。
器物に付ける金具かなぐ
「そり橋の銀宝珠ぎぼうしも―ぎらめき」〈仮・浮世物語・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金物」の意味・読み・例文・類語

かな‐もの【金物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金属製器具の総称金具
    1. [初出の実例]「刀をみしった者がかなものにめききぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六)
  3. 器物にとりつける金属製の器具。金具。
    1. [初出の実例]「新御願御塔二基金物被諸国目録持来、東御塔、東面金物 備後」(出典:殿暦‐康和三年(1101)三月二八日)
    2. 「荒尾彌五郎が甲の真向、金物(カナもの)の上二寸計射砕いて」(出典:太平記(14C後)三)

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