釣瓶落(読み)つるべおとし

精選版 日本国語大辞典 「釣瓶落」の意味・読み・例文・類語

つるべ‐おとし【釣瓶落】

〘名〙 (形動)
釣瓶井戸におろす時のように、垂直に急速に落ちること。また、垂直なさま。つるべおろし。
平家(13C前)九「それよりしもをみくだせば、大盤石の苔むしたるが、つるべおとしに十四五丈ぞくだったる」
② 秋の日の暮れやすいさまをたとえていう語。現代俳句では、しばしば秋の落日そのものをいう。《季・秋》
歌舞伎勧善懲悪覗機関村井長庵)(1862)六幕「秋の日の釣瓶落(ツルベオト)し、日の暮れるに間もござりませぬ」
相場がとめどなく急激に下がること。〔最新現代語辞典(1933)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android