鈍根(読み)ドンコン

デジタル大辞泉 「鈍根」の意味・読み・例文・類語

どん‐こん【鈍根】

《「どんごん」とも》生まれつき頭の働きがにぶいこと。また、そのような性質。⇔利根りこん
「我々―のものが…考えもまとまらないうちに」〈中島敦・悟浄歎異〉

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精選版 日本国語大辞典 「鈍根」の意味・読み・例文・類語

どん‐こん【鈍根】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「どんごん」とも ) 性根のにぶいこと。理解力にとぼしいこと。また、その人やさま。鈍骨。
    1. [初出の実例]「是故鈍根六十劫利智則三生」(出典:秘蔵宝鑰(830頃)中)
    2. 「四人は利根にして先に既道を得たり、五人は鈍根にして」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    3. [その他の文献]〔法華経‐薬草喩品〕

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