鉄工芸(読み)てつこうげい(その他表記)iron work

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄工芸」の意味・わかりやすい解説

鉄工芸
てつこうげい
iron work

鉄を素材として美的な造形品を作る技法およびその作品。ヨーロッパでは,主として建築の内外装用金具として発達し,近代に入ってから,建築とは離れた工芸品が作られるようになった。技法は鍛鉄 (→鍛金 ) と鋳鉄に分けられる。ドイツ,フランス,スペインイギリスなどで 14~19世紀に,ドア格子窓,甲冑,武具の面で大きな発展をとげた。おもな製作地は,ドイツのニュルンベルク,ザルツブルク,フランクフルト,フランスのナンシーイタリアのフィレンツェ,シエナ,スペインのバルセロナ,トレドなど。

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