鍛鉄(読み)たんてつ

世界大百科事典内の鍛鉄の言及

【鍛金】より

…銅やブロンズは鋳造して使われることのほうが多いが,カイロ博物館にあるペピ1世の等身大の銅像の胴部分や,前1世紀の〈バターシーの楯〉と呼ばれるケルトのブロンズ製楯は鍛造である。鉄の鍛造(鍛鉄wrought iron)は最も広く行われたが,銅,ブロンズ,金,銀に比べると,美術・工芸品に使われるよりも多くは農具,武器あるいは日常品や道具に作られてきた。しかし中にはケルト文化における剣のように,武器とはいえ,鍛金による別の金属の溶接(鍛接)と象嵌(ぞうがん)とによって美しく装飾を施されたものも多い。…

【鋳造】より

… 17,18世紀には金めっきした青銅が家具の装飾や室内装飾品に多く使われるようになり,J.カフィエリ,C.クレサン,P.グーティエールなど,金工家でもあり家具デザイナーでもあった作家が活躍した。 鉄は中国において殷末周初(前1100年前後)に使用が認められ,春秋戦国時代(前8世紀以降)には実用に供されていたとされるが,そのほとんどが鋳造によるものであるのに対し,インド,オリエント,地中海沿岸地域,ヨーロッパではもっぱら鍛鉄で製品が作られていた。鉄の鋳造(鋳鉄)が本格的に行われるようになったのは中世になってからで,しかもその製品が芸術的特質を示すようになったのは,中世の終りになってからのことであった。…

【鉄器】より

…これらの自然鉄や隕鉄の利用は鉄塊に打撃を与えて加工する点で,石器製作と基本的に同じ原理に基づいており,製錬工程を経た鉄の利用とは本質的に異なる。 鉄器は,高温で溶解した銑鉄を鋳型に流し込んで作る鋳造品(鋳鉄)と,銑鉄を打ち鍛えて作る鍛造品(鍛鉄)とに分かれる。前者は炭素含有量が1.7%以上で硬度は高いがもろく,容器などに適し,後者は炭素含有量が1.7%以下の範囲にあって,適度な硬度と展性をもつために刃物に適する。…

【鋼】より

…国際標準化機構(ISO)では,〈鉄を主成分とし通常固体で要求される形状に成形加工でき,ふつう2.0%(重量)以下の炭素とその他の元素を含有する材料〉と定義している。炭素量が0.1%前後までの鋼は軟らかく,焼入れしてもあまり硬化せず鍛鉄ともいわれる。2%以上の炭素を含有したものは鋳鉄と呼ばれ,鋼を鋳物として用いるときは鋳鋼と呼ぶ(鋳鉄・鋳鋼)。…

※「鍛鉄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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