デジタル大辞泉 「フランクフルト」の意味・読み・例文・類語 フランクフルト(Frankfurt) ドイツ中西部、ヘッセン州の都市。正式名称フランクフルト‐アム‐マイン。ライン川支流のマイン川に臨む。ドイツ連邦銀行や欧州中央銀行が所在する金融の中心地であり、商工業や出版印刷業が盛ん。9世紀からカロリング朝の宮廷が置かれ、神聖ローマ帝国時代には戴冠式が行われた。ゲーテの生地。人口、行政区66万(2008)。フランクフルト‐アム‐マイン。[補説]フランクフルト‐アム‐マインは「マイン川沿いのフランクフルト」の意。ドイツ東部のオーデル川沿いにあるフランクフルト(フランクフルト‐アン‐デア‐オーデル)との混同を避けるための呼称。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「フランクフルト」の意味・読み・例文・類語 フランクフルト ( Frankfurt )[ 1 ] 「フランクフルト‐アム‐マイン」の略。[ 2 ] 〘 名詞 〙 「フランクフルトソーセージ」の略。[初出の実例]「揚げたてのフランクフルトを十本ほど包ませ」(出典:戦いの肖像(1967)〈大藪春彦〉箱根裏街道) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランクフルト」の意味・わかりやすい解説 フランクフルトFrankfurt am Main 正式名称はフランクフルト・アムマイン。ドイツ中部,ヘッセン州にあるドイツ有数の商工業都市。ライン川の支流マイン川にのぞむ。ローマの軍営地に始り,794年カルル大帝がこの地で会議を開き,9世紀からカロリング王家の居住地となった。都市としての発展は 12世紀になってからで,その後は神聖ローマ皇帝選挙地,1562~1792年にはアーヘンに代って皇帝戴冠式の地となった。市民自治も 14世紀には確立し,16世紀には貨幣鋳造権を得た。 1815年ドイツの自由都市の一つ,連邦議会の開催地となり,71年には普仏戦争の平和条約がこの地で締結された。航空,鉄道,自動車交通の要地で,18世紀に銀行業界で世界的となったロスチャイルド家を生んだ伝統を受け,ドイツの経済,金融の中心地となっている。証券・商品取引所があり,年2回国際見本市が開かれるほか,毛皮および書籍の国際見本市も有名である。工業では化学,薬品,光学,電気機器,機械,ソーセージ製造などが行われ,出版印刷業も盛ん。ゲーテの生誕地で,ヨハン・ウォルフガング・ゲーテ大学 (→フランクフルト大学 ) ,国立芸術大学,各種博物館その他文化教育施設も整っている。ゲーテの家,大聖堂 (13世紀) ,神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われた旧市庁舎レーマー,世界各地方の植物を集めたパルメンガルテンなどが知られる。人口 67万1927(2010)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報