鉈目(読み)なため

精選版 日本国語大辞典 「鉈目」の意味・読み・例文・類語

なた‐め【鉈目】

〘名〙 山中を歩くときの道しるべとして、木の幹に鉈で切り付けた、しるし。また、鉈によってできた目。
※欧米曼陀羅雑記へへののもへじ(1928)〈石川光春〉七「ヨセミテの谿谷は氷河に刳られ風水に洗はれて出来たのださうだが、如何にも自然の押しの強いのと、其の振ふ鉈目の大きい事は」

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デジタル大辞泉 「鉈目」の意味・読み・例文・類語

なた‐め【×鉈目】

登山者や山仕事をする人たちが、道しるべとして山中の樹木に鉈でつけた目印

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世界大百科事典(旧版)内の鉈目の言及

【登山】より

… テラスterrace岩登りの中継点として利用できる岩壁の棚状になった部分。 鉈目(なため)樹木の幹に鉈の切れめを入れて道標としたもの。 のぞき切り立った山稜で,そこから直下に深い谷を見下ろせる場所。…

※「鉈目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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