強い(読み)ツヨイ

デジタル大辞泉 「強い」の意味・読み・例文・類語

つよ・い【強い】

[形][文]つよ・し[ク]
力や技がすぐれていて他に負けない。「腕力が―・い」「―・いチーム」⇔弱い
健康である。心身が丈夫である。「―・い子に育つ」「胃腸が―・い」⇔弱い
物事に屈しない精神力がある。少しのことでは参らない。ひるまない。「気の―・い人」「―・い信念」「見かけよりしんが―・い」⇔弱い
環境や条件に屈しない。物事に耐える力がある。「熱に―・い材質」「不況に―・い業種」「兄は酒に―・い」⇔弱い
程度や度合いが大きい、また、はなはだしい。「風が―・く吹く」「真夏の―・い日ざし」「―・い酒」「度の―・い眼鏡」「責任感が―・い」「関心が―・い」⇔弱い
ゆるみがない。かたい。「ねじを―・く締める」「手を―・く握る」⇔弱い
断固としている。きびしい。「―・い口調」「―・く𠮟る」⇔弱い
はっきりしている。明確である。「―・い線の文字」「コントラストが―・い」⇔弱い
得意とする。「数字に―・い」⇔弱い
[派生]つよがる[動ラ五]つよげ[形動]つよさ[名]つよみ[名]
[下接句]悪に強いは善にも強い押しが強いが強い気が強い腰が強い心臓が強い善に強い者は悪にも強い鼻っ柱が強い目角めかどが強いペンは剣よりも強し
[類語](1強力強大無敵最強力強い・勝負強い・屈強強豪強剛剛強一騎当千手ごわい精強多力強烈強勢パワフル強靭精鋭破竹の勢い/(2ぴんしゃんぴんぴんしゃんとしゃんしゃんしゃきっとしゃっきり不死身強靭タフ生き生き意気軒昂けんこう老健健康健やか壮健健全丈夫達者元気無病息災強壮強健頑健矍鑠かくしゃく3気強い気丈気丈夫気骨気概骨っ節反骨確り心丈夫闘魂覇気闘志胆力度胸糞度胸士気根性負けじ魂負けん気利かん気勝ち気強気向こう意気鼻っ柱鼻っぱし負けず嫌いファイトガッツたくましい/(4丈夫頑丈強靭タフ揺るぎない強固堅牢堅固頑強屈強牢固不屈剛毅剛健剛胆/(5きついどぎついひどい手ひどい激しいすごいものすごい厳しい手厳しい辛辣はなはだしい桁外れ桁違い並外れ格段著しいすさまじい猛烈痛烈強烈苛烈熾烈しれつシビア厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷かこくこく鋭いこっぴどい強力強大無敵最強力強い手強い荒荒しい荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に過激ラジカル激越矯激ファナティック先鋭烈烈荒荒しい荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に/(6固いがっしりがっちりしっかりきつい

こわ・い〔こはい〕【強い】

[形][文]こは・し[ク]《「怖い」と同語源》
容易に言いなりにならなくて頑固である。強情である。「情の―・い子供
かたくて扱いにくい。ごわごわしている。「―・い御飯」「髪が―・い」
力が強い。たけだけしい。
「力―・くしく角をき」〈垂仁紀〉
かたくるしい。
「この文の言葉、いとうたて―・く憎げなるさまを」〈・若菜上〉
[派生]こわさ[名]
[類語]堅い硬質堅硬生硬硬直かちかちがちがちかちんかちんこちこちハードかたさ硬化剛性ごつい厳つい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「強い」の意味・読み・例文・類語

こわ・いこはい【強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こは・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「こわい(怖)」と同語源 )
  2. つよい。つよくはげしい。たけだけしい。
    1. [初出の実例]「当麻(たゐま)の邑に、勇(いさ)み悍(コハイ)(ひと)あり。当摩蹶速(くゑはや)と曰ふ。その人と為り、力(ちから)(コハク)して能く角を毀(か)き、鉤(かぎ)を申(の)ぶ」(出典:日本書紀(720)垂仁七年七月(北野本室町時代訓))
  3. こちらの思うままにならず頑強である。強情である。頑固である。てごわい。また、執念深い。
    1. [初出の実例]「口をしく、此の幼き物は、こはく侍る物にて、対面すまじきと申す」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  4. かたい。強靱(きょうじん)である。ごわごわしている。
    1. [初出の実例]「鉄の口猛く毅(コハク)して、人の筋骨を破砕す」(出典:大智度論平安初期点(850頃か)一六)
  5. 厳しい。あらあらしい。
    1. [初出の実例]「をさなきほどにて、坂のこはきを登り侍りしかば、困じて」(出典:大鏡(12C前)六)
  6. かたくるしい。ごつごつしている。生硬な感じがする。
    1. [初出の実例]「言の麁く獷(コハク)虚妄にして」(出典:石山寺本大般涅槃経平安初期点(850頃)一六)
  7. けちである。
    1. [初出の実例]「『番頭をくどいたが、あたじけねエ、〈略〉漸(やうやう)壱分弐百サ』『こいつもこわいこわい』」(出典:洒落本・蚊不喰呪咀曾我(1779))
  8. たいぎである。骨が折れる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「疫病くっついて太儀(コハ)くって仕やうねえなんて」(出典:土(1910)〈長塚節〉二三)

強いの派生語

こわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

強いの派生語

こわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

強いの派生語

こわ‐み
  1. 〘 名詞 〙

つよ・い【強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]つよ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 丈夫で力がある。また、勢いがある。
    1. [初出の実例]「勁(ツヨキ)(いくさ)を駈馳せて」(出典:日本書紀(720)神武即位前(熱田本訓))
  3. 勇気・意志力・忍耐力などが十分にある。また、気丈夫である。
    1. [初出の実例]「先の人は謀(はかりごと)をぢなし、我は能(よ)く都与(ツヨク)謀りて、必ず得てむ」(出典:続日本紀‐神護景雲三年(767)一〇月一日・宣命)
  4. あることが得意である。あることによく通じている。また、あることに耐える力がある。「将棋が強い」「法律に強い人」「熱に強い材質」
    1. [初出の実例]「国木田も飲むからな。それに、天渓君だって強い」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉ある写真)
  5. ゆるみがない。堅い。堅固だ。
    1. [初出の実例]「唯し菩提樹下のみ堅(ツヨク)(また)くして振ひ裂けず」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  6. はげしい。きびしい。するどい。
    1. [初出の実例]「人のいふ事はつようもいなびぬ御心にて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  7. 程度が著しい。はなはだしい。きわだっている。
    1. [初出の実例]「詠みつきたる筋こそ、つようは変らざるべけれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)
  8. 取引市場で、相場が上がる調子にあるさま。
  9. ( 心臓が強いの意から ) ずうずうしい。

強いの派生語

つよ‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

強いの派生語

つよ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

強いの派生語

つよ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

つお・い【強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]つお・し 〘 形容詞ク活用 〙 「つよい(強)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「女ぢゃ程に、つをけれども危い心あるぞ」(出典:両足院本周易抄(1477)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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