世界大百科事典(旧版)内の鉛重石の言及
【モリブデン鉱物】より
…モリブデン鉱石として重要なのは輝水鉛鉱で,他の鉱物は輝水鉛鉱の酸化分解による二次鉱物として産することが多い。ウルフェナイトはモリブデン鉛鉱,水鉛鉛鉱,黄鉛鉱などともいわれるが,そのMoは一部Wに,またPbはCaに置換され,それぞれ鉛重石stolzite PbWO4,パウエル鉱との間に部分固溶体を形成する。パウエル鉱はそのMoをWに置換し,同形の灰重石との間に完全固溶体をなす。…
【タングステン酸塩鉱物】より
…タングステン酸塩鉱物は結晶系のちがいから灰重石群と鉄マンガン重石群に分けられている。灰重石群の鉱物には灰重石CaWO4,銅重石cuproscheelite CuWO4,鉛重石stolzite PbWO4などがあり,すべて正方晶系に属する。タングステンの一部をモリブデンが置きかえたものも存在し,灰重石には銅重石成分が部分的に固溶する。…
※「鉛重石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」