鉢峯寺村(読み)はちがみねじむら

日本歴史地名大系 「鉢峯寺村」の解説

鉢峯寺村
はちがみねじむら

[現在地名]堺市鉢ヶ峯寺・御池台みいけだい四丁

田中たなか村の南東に位置する泉北丘陵上の村。大鳥郡に属する。史料には鉢ヶ峯村・鉢峯山村ともみえる。古代末―中世初期の様子を伝えるとされる延喜二二年(九二二)四月五日付大鳥神社流記帳(内閣文庫蔵)に「御榊葉山参所」として「在上神郷 字八峯稲持 富庄峰等也」とみえ、大鳥郡の上神かみつみわ郷に含まれていたことが知られる。また延長八年(九三〇)二月九日の日付をもつが鎌倉時代の成立かと思われる鉢峯山長福寺縁起(法道寺文書)によると、白鳳一〇年、空鉢仙人が「童枳尼之峯」に仮現し、そこで「飛鉢之法」を行い、西海を航行する船などから施物を受け、寺四ヵ院をつくったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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