西海(読み)さいかい

  • にしうみ
  • 長崎県の市

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長崎県中部,西海市北部の旧町域。西彼杵半島北端にある。 1955年面高村と七釜村が合体して西海村となり,1957年瀬川村と合体,1969年町制。 2005年大島町,大瀬戸町,崎戸町,西彼町と合体し西海市となる。河川の小低地と玄武岩台地からなる。佐世保湾に面する横瀬郷大村藩時代の永禄5 (1562) ~6年にはポルトガルとの貿易港であった。農業が主で畜産と,ミカン,米,野菜の栽培が行なわれる。漁業は一本釣り,小型定置網漁,真珠養殖が行なわれる。虚空蔵山 (307m) は台地上の臼状火山で展望に恵まれ,享保7 (1722) 年の年号の刻まれた猪垣 (イノシシの侵入を防ぐためつくられた石垣) が残っている。西部に国の天然記念物の七釜鍾乳洞がある。一部は西彼杵半島県立自然公園に属する。
愛媛県南西部,愛南町南西部の旧町域。豊後水道に突き出た西海半島に位置し,鹿島横島などを含む。1952年西外海村から名称を変更して町制。2004年内海村,および御荘町,城辺町,一本松町の 3町と合体し,愛南町となる。典型的なリアス海岸の半島にあり,中心集落船越漁港。製氷工場,かつお節工場,鉄工所がある。北西部にある外泊(そとどまり)は防風のための石垣をもつ集落として知られる。大部分足摺宇和海国立公園に属し,野生のシカ,サルが生息する鹿島や横島付近は宇和海海域公園地区に指定されている。鹿島付近の海底には造礁サンゴがあり,熱帯魚が群れをなす。海岸一帯は磯釣りに適している。

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 西方の海。日本では、特に京都から見た西の海、すなわち瀬戸内海をいうことが多い。
※平家(13C前)七「今は西海の浪の底にしづまば沈め、山野にかばねをさらさばさらせ」 〔十洲記〕
② 西方の極楽浄土。にしのうみ。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一「西海へ鬼神をほうるいそがしさ」
[2]
① 「さいかいどう(西海道)(一)」の略。
② 長崎県中部の地名。西彼杵(にしその)半島北部を占める。佐世保市と西海橋で結ばれる。平成一七年(二〇〇五)市制。

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