ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉱山廃液」の意味・わかりやすい解説 鉱山廃液こうざんはいえきmine drainage 鉱業を行う事業場から出る液状廃棄物。主として坑水,精錬洗浄廃水などで,金属,鉱酸,鉱滓,微粒子などがおもな汚濁原因となり,廃ガスとともに鉱害の主要な原因となる。廃液の放流により 1887年頃から多大な被害を及ぼした足尾銅山鉱毒事件は日本における公害問題の原点とされている。昭和 50年代に入って数多くの鉱山が閉山しており,直接的な鉱山廃液の負荷量は激減している。現在は蓄積鉱害対策や休廃止鉱山にかかわる鉱害防止事業も実施されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by