ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「銀河電子」の意味・わかりやすい解説 銀河電子ぎんがでんしgalactic electron 銀河宇宙線のなかの電子および陽電子。強度はエネルギー 100億 eV付近で銀河宇宙線の約 1%を占める。積分エネルギースペクトルは指数が-1.6程度のべき関数で示される。銀河電子は銀河宇宙線と星間物質との衝突により生じた荷電中間子からの崩壊物ではなく,宇宙線源での直接加速により生じたものである。銀河電子は銀河磁場や超新星残骸中の磁場内でシンクロトロン放射を行ない,連続スペクトルの非熱的電波を出す。また逆コンプトン効果により宇宙γ線の源となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by