逆コンプトン効果(読み)ギャクコンプトンコウカ

デジタル大辞泉 「逆コンプトン効果」の意味・読み・例文・類語

ぎゃくコンプトン‐こうか〔‐カウクワ〕【逆コンプトン効果】

高エネルギー荷電粒子による低エネルギー電磁波散乱電波赤外線が高エネルギーの電子からエネルギーを受け取り、元の波長より短くなる。超新星残骸宇宙ジェットパルサー周辺におけるX線ガンマ線の発生要因の一つと考えられている。逆コンプトン散乱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

法則の辞典 「逆コンプトン効果」の解説

逆コンプトン効果【inverse Compton effect】

相対論的粒子が,長波長の輻射にエネルギーの一部を与えて,短波長の輻射に変換させる現象.たとえば高速で運動している電子が光子フォトン)と衝突したときに,入射光よりも高いエネルギーの光子に変換される.ときには赤外線領域の光子がX線に変換されることもある.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android