銭質(読み)ぜにじち

精選版 日本国語大辞典 「銭質」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐じち【銭質】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代質屋利息で、特に一貫文以下の高利の場合をいう。
    1. [初出の実例]「『口説くといふは、三百か一本の銭質(ゼニシチ)の事。まとまった三十両』『頼んでも聞かにゃア、そこはおれが腕づくでも借りるぞよ』」(出典歌舞伎絵本合法衢(1810)大切)

せん‐しつ【銭質】

  1. 〘 名詞 〙 鋳造貨幣品質。銭の品質。
    1. [初出の実例]「後世鋳銭、初必鋳和同銭、銭質大異、製作亦粗」(出典:文昌堂銭譜(1828)一)
    2. [その他の文献]〔漢書‐食貨志下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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