日本歴史地名大系 「鋳物師谷口家跡」の解説 鋳物師谷口家跡いものしたにぐちけあと 佐賀県:佐賀市佐賀城下長瀬町鋳物師谷口家跡[現在地名]佐賀市長瀬町長瀬(ながせ)町内に屋敷跡の残る谷口家は、藩政期に筑前芦屋(あしや)から佐賀に移り、のち長瀬町で銅鐘(肥前新鐘)などの数々の優れた作品を造った。寛永一四年(一六三七)に造られた英彦山(ひこさん)の銅の大鳥居には「御用鋳物師 谷口清左衛門尉長光」の名が記され、彼の代表的大作である。このほか大堂(おおどう)神社(現佐賀郡諸富町)の鳥居や円蔵(えんぞう)院の鐘をはじめ、寺鐘・銅鼓・鰐口などの鋳物を手がけ、広く他国にも販路をもっていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報