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銅鼓 どうこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

銅鼓
どうこ

青銅製の片面鼓。中国南部からインドシナ半島インドネシアに分布する。前2世紀頃に起り,近代まで作製されていた。 1902年に F.ヘーゲルが4型式に分類,その最古の第1型式はベトナム北部のドンソン遺跡を代表する遺物の一つとなっている。葬礼,雨乞い儀礼などに用いられたといわれる。 1970年代以後,今村啓爾が新たな分類とその意味を明らかにしている。

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デジタル大辞泉の解説

どう‐こ【銅鼓】

中国南部や東南アジアなどに分布する打楽器。蓋(ふた)があるが底のない樽(たる)のような形の青銅製の片面鼓で、古くは権威の象徴として、祭器としても用いられた。

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百科事典マイペディアの解説

銅鼓【どうこ】

青銅製の片面鼓。中国南部から東南アジアにかけて分布。紀元前後からおもに祭器,宝器として使用されたものらしく,近代まで製作されていた。ベトナム北部のドンソン遺跡から多数出土,ドンソン文化の伝播を示す代表的遺物とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうこ【銅鼓 tóng gǔ】

中国南部から東南アジアにわたり広く分布する青銅製の太鼓。楽器としてはゴング類に属する。その鋳造と使用の年代は長く,流伝の地域は広く,関係する民族も多い。銅鼓の起源については,篠製置台上の太鼓を青銅でかたどったとするもの,漢族古楽器の錞于(じゆんう)(銅錞)からの発展とするもの,雲南省のタイ(傣)族,チンポー(景頗)族で今なお使われている木製象脚鼓の写しとするものなど諸説があるが,炊具から変化したとする考えが比較的有力となりつつある。

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大辞林 第三版の解説

どうこ【銅鼓】

青銅製の打楽器。中空で底がなく、平たい上面を棒で打って鳴らす。中国南部から東南アジアにわたって広範囲に分布し、中国周代から現代まで用いられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

銅鼓
どうこ

中国南部から東南アジアに分布する青銅製の片面太鼓。紀元前4世紀ごろには出現しており、新しいタイプのものは現在でも山地民族によって使用されているから、その生命は約2500年に及ぶ。したがって、形や表面に鋳出された文様も変化に富み、さまざまな型式分類が試みられているが、オーストリアヘーガーF. Hegerによる四型式分類が有名である。
 近年、中国雲南省を中心に、ヘーガーの分類の第型式より古いとみられる銅鼓が多数発見されており、その形や火にかけられた痕跡(こんせき)から、銅鼓は青銅製容器をひっくり返しにして転用したものに起源するという説が有力になっている。銅鼓は特殊な霊力を有する楽器として宗教的儀式に重要な役割を果たし、富の象徴でもあった。[今村啓爾]

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