錆刀(読み)サビガタナ

デジタル大辞泉 「錆刀」の意味・読み・例文・類語

さび‐がたな【×錆刀】

刃のさびた刀。役にたたない刀。
役にたたない人をののしっていう語。
「やあ、おのれごときの―が」〈浄・五枚羽子板〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「錆刀」の意味・読み・例文・類語

さび‐がたな【錆刀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刃が錆びて役にたたない刀。また、刀剣を卑しめていう語。錆鰯(さびいわし)赤鰯(あかいわし)
    1. [初出の実例]「大和歌の腰はなれたるさひ刀さも世にたたすきらもなき哉〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)
  3. 役にたたない人をののしっていう語。
    1. [初出の実例]「をのれごときのさび刀が、主人の身に立べきか」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)厄払ひ)

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