日本歴史地名大系 「錦部保」の解説 錦部保にしこりほ 滋賀県:大津市中部地域錦織村錦部保「和名抄」にみえる滋賀郡錦部郷の地を継承したと考えられる皇室領。建久二年(一一九一)の長講堂領目録(島田文書)に「不所課庄々」として「新立近江錦部」、正和四年(一三一五)の宣陽門院領目録(同文書)には「庁分」として「近江国錦部保」とみえる。年月日未詳の六条殿修理料支配状写(八代恒治氏旧蔵文書)に「近江錦部保一本」と記され、修理のための木材が当地に賦課されており、応永一四年(一四〇七)の長講堂目録写(同文書)には「庁分」として「近江国錦部保 高倉入道宰相家 年貢米八十石」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by