錦野村(読み)にしきのむら

日本歴史地名大系 「錦野村」の解説

錦野村
にしきのむら

[現在地名]大津町錦野

外牧ほかまき村の西、阿蘇外輪山を開析して西流する白川浸食谷の出口に位置している。白川左岸に細長い水田地帯がみられる。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると、高三五三石一斗余の内訳は田方二五四石八斗余・畠方九八石二斗余。近世阿蘇郡の布田手永に属した。「国志草稿」に高六二五石余、「能因法師カ歌枕ニ肥後国ノ内名所ニ錦野ト云ルハ此所ト云リ」とある。「肥集録」は亀甲・中畑・四郎丸・山下・中ら地・尾俣などの小村を記す。「肥陽諸士鑑」(「肥後細川家侍帳」所収)では家老職長岡丹波是春の知行地となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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